スマートホームの始め方。Apple Homeで何ができて、ホームハブは要るのか

Apple Homeでスマートホームを始める手順。できること、最初に買う機器、MatterとThreadの意味、ホームハブ(HomePod mini・Apple TV)が必要になる条件を、Apple公式サポートと筆者の使用経験をもとに整理します。

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家とホームハブのピクトグラム

照明、鍵、カメラをiPhoneひとつで。最初に買うべきもの、ハブが必要になる条件、「Matter」が何なのかを順に説明する。

スマートホームは、始めてみると「これは戻れない」と感じる一方で、始める前は何から買えばいいのかが分かりにくい分野です。「ハブ」「Matter」「Thread」と聞き慣れない言葉も多い。

筆者はAppleのホームハブを置いて、Aqaraのスマートロックや照明をiPhoneの「ホーム」アプリから使っています。この記事では、その経験とAppleの公式情報(2026年10月29日時点)をもとに、Apple Homeで何ができるのか、何を買えばいいのか、ハブはいつ必要になるのかを整理します。

まず結論。最初の一歩はこれ

  • iPhoneの「ホーム」アプリは、もう入っている。追加のアプリは要らない
  • 最初に買うのは、Matter対応の照明かスマートプラグを1つ。数千円で始められる
  • 外出先から操作したい、自動化したい、家族と共有したいなら、ホームハブ(HomePod miniかApple TV)が必要

いきなり全部そろえる必要はありません。1つ買って、ホームアプリで操作する体験をしてから、広げていくのが確実です。

Apple Homeで何ができるのか

Apple Homeは、家の中のスマート機器をiPhoneの「ホーム」アプリでまとめて操作する仕組みです。対応している機器なら、メーカーが違っても1つのアプリに並びます。

  • 照明:つける・消す・明るさ・色。「おやすみ」と言えば全部消える
  • 鍵:施錠・解錠の確認と操作。iPhoneをかざして開けるホームキー
  • カメラ・センサー:玄関の映像、ドアの開閉、動き、温度・湿度
  • エアコン・家電:対応機器やスマートプラグ経由でオン・オフ
  • Siri:iPhone、Apple Watch、HomePodに話しかけて操作
  • オートメーション:「日没に照明をつける」「最後の一人が家を出たら鍵をかける」「ドアが開いたら玄関の照明をつける」

筆者の家で一番使っているのは、帰宅時のホームキーと、ドアを閉めたら自動で施錠される設定です。スマートロックの使用感はAqara J200を2か月使ったレビューに書いています。

「Matter」と「Thread」は何か

機器を選ぶとき、この2つの言葉だけ押さえておけば大丈夫です。

Matterは、スマートホーム機器の共通規格です。Matterのマークが付いていれば、Apple Home、Google Home、Amazon Alexaのどれでも使えます。「Apple対応」と書いていなくても、Matter対応ならApple Homeに追加できます。これから買うなら、Matter対応を選んでおくのが安全です。

Threadは、小さな機器向けの無線の規格です。Wi-Fiより電池が長持ちし、機器同士が電波を中継し合うので、家の奥まで届きやすくなります。センサーや鍵など、電池で動く機器に使われています。Threadの機器を使うには、Thread対応のホームハブが必要です。

ホームハブは要るのか

ここが一番つまずきやすいところです。

ホームハブがなくても、家の中でiPhoneから機器を操作することはできます。照明を1つ買ってホームアプリに追加し、家にいる間だけ操作する、という使い方ならハブは要りません。

ハブが必要になるのは、次のことをしたいときです。Appleの公式サポートには、こう書かれています。

  • 外出先から機器を操作する
  • 家族など、ほかの人と一緒に機器を操作する
  • 決まった時間や条件で自動で動かす(オートメーション)
  • Matter対応の機器をホームアプリに追加する
  • Thread対応の機器を使う(Thread対応のハブが必要)

つまり、「スマートホームらしいこと」をしようとすると、ほぼハブが必要になります。最初の照明1つで満足できなくなったら、ハブを買うタイミングです。

ホームハブになるものは、HomePod mini、HomePod、Apple TVです。HomePod miniかHomePodを設定すれば自動でハブになり、Apple TVはホームアプリで部屋に追加するとハブになります。以前はiPadもハブにできましたが、現在のAppleのサポートページでは、ハブとして挙げられていません。

一番手軽なのはHomePod miniです。小さなスピーカーとして使えて、Threadにも対応しています。Apple TV 4Kを持っているなら、それがそのままハブになります。

ハブは電源を入れたまま家に置いておき、常に自宅のWi-Fiにつながっている必要があります。また、ホームの「オーナー」だけがハブを追加でき、Apple AccountでiCloudキーチェーンと2ファクタ認証を有効にしておく必要があります。

始め方の手順

  1. iPhoneの「ホーム」アプリを開き、「ホーム」の名前を決める。これだけで準備完了です
  2. Matter対応の機器を1つ買う。照明(電球)かスマートプラグが失敗しにくい。スマートプラグは、手持ちの間接照明や扇風機をそのまま「スマート化」できます
  3. ホームアプリで「アクセサリを追加」。機器に付いているQRコードかMatterのコードを読み取ります
  4. 部屋を設定する。「リビング」「寝室」と分けておくと、「リビングの照明を消して」とSiriに言えるようになります
  5. 足りなくなったらホームハブを足す。外から操作したい、自動化したい、と思ったときがその時です

筆者が最初にやってよかったこと

最初に買うものは、毎日必ず使うものにすると、効果が分かりやすいです。筆者の場合は玄関の鍵でした。鍵を持ち歩かなくなり、締め忘れを気にしなくなった変化は、照明の自動化よりはるかに大きいものでした。スマートロックの選び方は、Aqara・SESAME・SwitchBotの比較記事にまとめています。

まとめ。1つ買って、はみ出したらハブ

Apple Homeは、iPhoneに最初から入っている「ホーム」アプリと、Matter対応の機器が1つあれば始められます。家の中だけで使うならハブは要りません。

外から操作したい、自動で動かしたい、家族と共有したい。そう思ったら、HomePod miniかApple TVをハブとして追加する。この順番で進めれば、無駄な買い物をせずにスマートホームを広げていけます。

※本記事の内容は2026年10月29日時点のApple公式サポートの記載と、筆者の使用経験にもとづいています。対応機器や要件は変更される場合があります。

参考

  • #Apple Home
  • #HomeKit
  • #HomePod
  • #Matter
  • #スマートホーム
  • #ホームハブ

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