
iPhoneだけで録音から文字起こし、要約まで。会議中に自動でメモを取ってくれる機能は、どこから有料になるのか。
会議のあとに議事録を書く時間ほど、もったいないものはありません。AIで自動化したいと思っても、「どのツールを使えばいいのか」「無料でできるのか」「会社の話をAIに入れて大丈夫なのか」で止まっている人が多いはずです。
この記事では、2026年10月29日時点の公式情報をもとに、AIで議事録をつくる方法を「無料でできること」と「有料になること」に分けて整理します。
まず結論。無料でできるのはここまで
- 録音して、文字に起こして、AIに要約させるところまでは、iPhoneと無料のAIだけでできる
- 会議中に自動でメモを取って、終わったら勝手に議事録ができているのは、有料プランの機能
つまり、「手作業ゼロ」を目指すなら有料、「手作業を8割減らす」なら無料で十分です。
方法1:iPhoneだけで録音・文字起こし・要約
一番手軽なのはこれです。追加のアプリは要りません。
録音と文字起こし iPhoneの「ボイスメモ」や「メモ」アプリで録音すると、日本語の音声を自動で文字に起こせます。会議室にiPhoneを置いて録音しておけば、終わったときには文字になっています。電話やFaceTimeの通話も、iOS 18.1以降なら通話中に録音ボタンを押すだけで録音と文字起こしができます。録音を始めると、相手を含めた全員に「この通話は録音されます」と自動で案内されます。
要約 文字起こしした内容は、Apple Intelligenceの「作文ツール」で要約できます。要点を箇条書きにしてもらえば、それがそのまま議事録の下書きになります。Apple Intelligenceは日本語に対応していて、iPhone 15 Pro以降、iPhone 16シリーズ以降などの対応機種で使えます。
注意点:文字起こしの精度は、マイクとの距離や話し方でかなり変わります。複数人が同時に話す場面は苦手で、誰が話したかの区別もつきません。「下書き」として使い、固有名詞や数字は人が確認する前提にしてください。
方法2:文字起こしを無料のAIに貼って要約させる
Apple Intelligenceが使えない機種でも、文字起こしさえあれば、ChatGPT、Claude、Geminiの無料プランで要約できます。文字起こしを貼り付けて、次のように頼むだけです。
この会議の文字起こしから、決まったこと、宿題(誰が・いつまでに)、次回に持ち越す論点の3つに分けて箇条書きにしてください。
指示を具体的にするほど、使える議事録になります。無料プランで何ができるかは、無料のAIだけでどこまでできる?にまとめています。
注意点:社外秘の内容や個人情報を含む会議は、無料のAIに貼る前に、会社のルールを確認してください。無料プランでは、入力した内容がAIの学習に使われる設定になっていることがあります。各サービスの設定でオフにできる場合もあるので、使う前に確認しておきましょう。
方法3:会議ツールに自動でメモを取らせる(有料)
オンライン会議なら、会議ツール自体にAIが入っています。
Google Meetには、Geminiが会議中に自動でメモを取り、終了後にGoogleドキュメントとして保存する機能があります。日本語に対応していて、カレンダーの予定にも添付されます。ただし、使えるのは対象のGoogle WorkspaceプランかGoogle AIプランの契約者だけで、個人の無料アカウントでは使えません。
Zoomや Microsoft Teamsにも同様のAI機能がありますが、いずれも有料プランや追加契約が前提です。会社で契約しているなら、まず自社のプランで使えるかを情報システム部門に確認するのが早道です。
3つの方法を表で比べる
| 方法1:iPhoneだけ | 方法2:文字起こし+無料AI | 方法3:会議ツールのAI | |
|---|---|---|---|
| 費用 | 無料 | 無料 | 有料プランが前提 |
| 対面の会議 | 向いている | 向いている | 向いていない |
| オンライン会議 | 自分の端末で録音すれば可 | 同左 | 向いている |
| 手作業 | 録音の開始と要約の指示 | 貼り付けと指示 | ほぼなし |
| 話者の区別 | なし | なし | ある(ツールによる) |
どの方法でも気をつけること
録音の同意をとる。対面の会議でも、録音することは参加者に伝えてください。iPhoneの通話録音が自動で案内を流すのは、このためです。
AIの要約をそのまま信じない。数字、日付、人名、「やる・やらない」の結論は、必ず人が元の文字起こしと突き合わせます。AIは「それらしくまとめる」のが得意なぶん、間違いも自然に見えます。
保存場所を決める。録音データと文字起こしは個人情報のかたまりです。共有の場所に置くのか、一定期間で消すのか、最初にルールを決めておくと後で困りません。
まとめ。まずはiPhoneの録音から
AIで議事録をつくる一番簡単な始め方は、次の会議でiPhoneのボイスメモを回しておくことです。文字起こしは自動で終わり、要約もApple Intelligenceか無料のAIに頼めます。
「会議中に勝手に議事録ができていてほしい」なら、会社の会議ツールのAI機能を確認してください。有料ですが、手作業はほぼゼロになります。どちらにしても、最後に目を通すのは人、というところだけは変わりません。
※本記事の内容は2026年10月29日時点の各社公式サイトの記載です。機能の対応機種・言語・プランは変更される場合があります。
参考
- Apple サポート「Apple Intelligence の対応デバイスと要件」 https://support.apple.com/ja-jp/121115
- Apple「Apple Intelligence」 https://www.apple.com/jp/apple-intelligence/
- Google Meet ヘルプ「Gemini にメモを作成してもらう」 https://support.google.com/meet/answer/14754931?hl=ja
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